研究部門

物性物理ユニット

 本ユニットは研究部門における物性物理実験による研究グループであり,特に磁性という共通項を持っている。メンバーは,物質開発を始め,構造解析や,伝導,磁性や熱物性評価を行え,さらには中性子線のみならず,放射光やミュオンなどの量子プローブを駆使して,希土類や遷移金属の磁性化合物の物性研究を行ってきている。またこのメンバーは,ULが代表を務める茨城大学の重点研究プロジェクト「高圧環境下における新規機能性物質の物性開発(以下高圧合成プロジェクト)」(メンバー11名)に全員含まれている。量子線にも強く,物質開発を行えるメンバーが茨城大学に集結したことで,特徴ある研究拠点の核ともなりうる。新設の量子線科学専攻に足場を持ちつつ,学生や自身の研究教育を強力に推進して行く。具体的なミッションは以下の通りである。


  • 重点研究高圧プロジェクトの推進 [担当:伊賀ほかメンバー全員]
   高圧合成による新規機能性物質の開発と量子線による磁性等の物性評価

 

  • FZ法による純良単結晶育成と強相関物性評価 [担当:伊賀]

 

  • カイラル強相関電子系の開拓 [担当:岩佐]

 

  • 多極子系のパリティ混成と局在−遍歴の協奏 [担当:岩佐]

 

  • 巨大振幅原子振動が誘起する物性 [担当:岩佐,伊賀]

 

  • 機能性材料の局所構造と機能発現の関連の解明 [担当:大山]

 

  • 中性子高吸収物質の中性子実験開発 [担当:桑原]

 

  • 高圧下での伝導と中性子回折同時測定の手法開拓 [担当:桑原]

 

  • BL20の極低温環境の整備 [担当:桑原]

 

  • 中性子非弾性を中心手段とする物性研究 [担当:平賀]
   磁性金属スピンダイナミクスの全容及び水素ダイナミクスによる金属電子状態解明

 

  • 非従来型超伝導を示す新規金属間化合物と強相関Ruthenateの高圧合成 [担当:横山]

Unit_SolidStatePhys


ユニットメンバー

伊賀 文俊(理学部[兼務教員],ユニットリーダー)
大山 研司(大学院理工学研究科[兼務教員]
平賀 晴弘(大学院理工学研究科[兼務教員]
横山 淳(理学部[兼務教員])
桑原 慶太郎(大学院理工学研究科[兼務教員]
岩佐 和晃(Fセンター[専任教員])