J-PARCに設置された茨城県中性子解析装置の運用

原子スケールの世界で新物性現象・機能性材料・生命現象を解明

 新物質の開発、および機能探索・特化において、物質中の原子レベルの構造やダイナミクス(エネルギー階層)の追究が不可欠です。また、生物に存在する多種多様なタンパク質それぞれが生命活動の維持や疾病などと密接に関係しています。特に中性子ビームを用いると、磁気散乱・物体透過能・原子核状態を反映した散乱断面積などの他の探索プローブにはない特徴を利用して、結晶構造・分子構造・電子状態・磁気構造・タンパク質の機能・構造・反応・相互作用・分布などを明らかにすることできます。これらは、新物性現象、新機能材料やエネルギー材料・構造材料のブレークスルーを実現させ、また生命の神秘を解き明かして創薬や医学の発展や環境保全に貢献します。

 フロンティア応用原子科学研究センターでは、東京大学物性研究所附属中性子科学研究施設 三軸型中性子散乱装置(HQR)の運営に参画し、全国大学共同利用の一翼を担いながら、学内共同研究や量子線科学専攻の教育カリキュラムを実施しています。また、茨城県が大強度陽子加速器施設J-PARCの物質・生命科学実験施設MLFに設置している二つの中性子解析装置「iBIX」,「iMATERIA」での共同利用に参画しています。

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