産業・応用技術部門

J-PARC物質・生命科学実験施設の中性子産業利用事業(BL03 iBIX, BL20 iMATERIA)に協力し、イノベーションにつながる物質材料研究を推進します。

 

さらに分野横断型研究領域の開拓を目指し、人文科学や農学系などに量子ビームを応用する技術や研究を推進します。

 

 部門長・西野創一郎、副部門長・佐藤成男

iBIXユニット[生体領域]の紹介へリンク

iMATERIAユニット[材料領域]の紹介へリンク

新素材・BBQB解析部門

新素材・ブロードバンド量子ビーム (BBQB) 解析部門では、原子スケールの世界で新物性現象と機能性材料を開拓する。

 

 新物質の開発、および機能探索・特化において、物質中の原子レベルの構造やダイナミクス(エネルギー階層)の追究が不可欠です。特に中性子ビームを用いると、磁気散乱・物体透過能・原子核状態を反映した散乱断面積などの他の探索プローブにはない特徴を利用 して、結晶構造・分子構造・電子状態・磁気構造が解明できます。これらにより、新物性現象、新機能材料やエネルギー材料・構造材料のブレークスルーを実現する研究を目指します。  量子ビームによる物質の構造研究において原子配列や電子状態の理論的説明が重要です。さらに量子ビーム実験装置がもたらす膨大なデータ処理などの計算機環境も整備が必要となります。これらの状況に対応して、化学的・物理的状態の計算により物質構造研究をより高度に昇華させることなど計算機に関するミッションを担当します。  茨城県や東海村と連携しつつ、大強度陽子加速器施設J-PARC、高エネルギー加速器研究機構、日本原子力研究開発機構を始めとする研究機関との連携と 研究遂行、民間企業との共同研究を進める「知の融合する場」として、研究・教育・人材育成に寄与しています。特に茨城大学内においでは、センターに参画す る兼務教員と協力して、理工学研究科量子線科学専攻の研究・教育の一翼を担っています。

 

 部門長・岩佐和晃、副部門長・星川晃範

基礎科学部門

 量子ビームに基盤を置く基礎研究にフォーカスした部門であり、主に、物性物理学・化学・生命科学・ミュオン科学のサイエンスを展開しています。J-PARCの中性子・ミュオン施設、日本原子力研究開発機構JAEAの研究用原子炉JRR-3における中性子散乱設備、高エネルギー加速器研究機構KEKの放射光施設Photon Factoryなどを用いた活動が行われています。

 2021年度から、東京大学物性研究所附属中性子科学研究施設 三軸型中性子散乱装置(HQR)の運営に参画し、全国大学共同利用の一翼を担いながら、学内共同研究や量子線科学専攻の教育カリキュラムを実施しています。

 

 部門長・大山研司、副部門長・庄村康人

東京大学物性研究所附属中性子科学研究施設 三軸型中性子散乱装置(HQR)へリンク